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クレージー作戦 くたばれ!無責任のmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.9
クレイジー5作目でズバリ「くたばれ無責任」。
黎明期の路線を変更し無責任と決別するという明確な意思表示を出してきた。これ以降クレイジー映画は有言実行路線に変化していく。

監督も古澤憲吾でなく坪島孝になり、コメディ映画としても完成度が高くなる。
植木等のキャラを序盤はショボクレ社員。弱い人間として設定した。普通の人間がハッスルして一旗あげようと努力する様を可笑しく描いた。
歴代作品で他に無い、植木等の起用法。それ故に物語に芯があり見応えある。

しかも演出も上手い。序盤のショボクレな時はモノクロ映像で、ハッスルコーラを飲んで元気になったらカラーになる。しかもトイレに行きまたモノクロに戻る(笑)上手いなぁ。

興奮剤の入っているハッスルコーラだが許可が下りずに販売中止になる。会社の責任逃れの為にハッスルコーラとクレイジーメンバーの社員を、別会社にしたてて、押し付けられる。
ダメ社員ばかりで一切ハッスルコーラは売れない。奮闘して銀行頭取と交渉に持っていく。

ストーリーと演出も良いのだが、笑いのセンスがシリーズ中ピカイチだと思う。旅館での男女の入れ替わり劇など、よく練られた笑い。
ただ精神病院の救急車を呼ばれる件は今じゃ完全にアウトだな(笑)
しかもヒロインは僕の大好きな浜美枝。とびきりキュートなんだわ。

ジムキャリーのようなコメディ映画が、邦画には無いとお嘆きの貴兄貴姉には、ぜひオススメしたい1本。♩ホンダラホダララホイホイ♩
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