エブリデイねむろう

怪談新耳袋 殴り込み!劇場版<東海道編>のエブリデイねむろうのレビュー・感想・評価

3.0
実話怪談集「怪談新耳袋」の制作スタッフが怪談で語られた場所を実際に訪れて検証を行うという心霊ドキュメンタリー「殴り込み!シリーズ」第7弾にして劇場公開作品第3弾。
監督:青木勝紀

「夜のホラースタジオ」

「殴り込み!」をはじめさまざまな番組の打ち合わせにつかわれるというキングレコードの地下スタジオ。
とある番組の宣伝のためのネット配信中、不可解な女性の声が聞こえ騒然となったという。
おじさんたちは地下スタジオに集まり検証を行おうとするが…。

力夫の驚きかたが女の子みたいでかわいい。

まさかのゲストも緊急参戦して行われるミッション。
かつてシリーズで記録された心霊ボイスをサンプラーに録音。
真っ暗な部屋で同じボイスを引き当てるまで帰れない。

その名も「心霊衰弱」!

毎回ネーミングがいいな。

「地中に眠る死者たち」

都内の某曰くつき公園。
731部隊との関連が指摘される場所でフリースタイルかますぜ!
究極兵器「ダースロボ」(人力)を投入。
ラップをつうじて鎮魂に挑む。

さらに公園内でこっくりさんを敢行。
その名も「フリースタイル こっくりさん」!
ゲストの心霊ラッパーがかわいくてすき。

しかし「殴り込み!」のこっくりさんはガチだから怖いな。
目隠し状態でドンピシャは偶然にしては出来すぎている。

「禁断の果実」

次に向かうのは静岡にある某洞窟。
撮影前の下見でがっつり心霊写真が撮影された神聖な場所。

単独潜入しヒーローショーを開催せよ!

あまりの寒さで曇るカメラレンズ。
ブリーフで拭くんじゃねぇよ。

しかし、寒空の下ブリーフ一枚で放り出されても元気なギンティすき。

「霊山からの物体X」

愛知県にある某霊山にある神社。
そこで恐ろしい体験をしたという映画プロデューサーのエピソード。
その真相に迫るべくおじさんたちは愛知へ向かった。

シリーズでは珍しい心霊写真回。
普通にふしぎな写真が撮れてて草。

「デスレース2012」

神社からほど近い場所にあるトンネル。
こちらも有名な心霊スポットであるという。
潜入を試みるおじさんたち。

あまりの恐怖にパニックを起こすおじさん。
パニックのあまり涙目になるおじさん。
とおりがかったカップルに年甲斐もなく嫉妬するおじさん。

そんなおじさんたちが命懸けのデスレースに挑む!

そのミッションは、まさに「過酷」の一言。
あのギンティ小林をして「過去一しんどい」と言わしめる地獄のミッション。
絵づらが地味すぎて過酷さがあまり伝わってこないのはご愛嬌。

でも、普通におもしろかったのでよかったです。

「天空の祈り」

本作ラストを飾るはやはりUFO。
神社のあった霊山に舞い戻り未知との遭遇を果たす。
ただひたすらに空を見上げUFOを探すおじさんたち。

ほんとにUFO(らしきもの)を見つけるおじさんたち。

めでたしめでたし。

<総評>

心霊現象のしょっぱさは相変わらず。
やはりこのシリーズは真面目に心霊やってるより、おじさんたちが悪ふざけしてるほうが圧倒的におもしろいので、もっとそっちに振り切った企画をやってほしいなーとは思う。
(いわゆる"不謹慎ネタ"では初期ビデオ版に見劣りする)

「挑発」というようなワードもあまりつかわなくなってきてるし、いろいろやりづらくなってるのかなーとは感じているところだが。
そういう意味で、真ん中のヒーローショーのくだりは楽しかった。

心霊ドキュメントという見方をすれば、それなりにバランスの取れた構成になってはいるが、やはり初期のころの悪ふざけがおもしろすぎて、製作サイドのやりたいことと視聴者の見たいものがズレてきてるのかなぁ。
(おじさんたちががんばっているのはよくわかる)

まぁ、そもそも初期のころのコンセプトが間違ってた、と言われればその通りではある。

もっと過激なのくれよ!

2024ー旧016