少年のフランス映画観る③
森林で捕獲された人としての
機能を失っている少年を一か
ら教育する博士とメイドと
少年の物語。18世紀末に南
フランスであった実話を元に
しているそうです
出演・監督Ｆ・トリュフォー
ジャン・ピエール・レオにとの献辞から
始まる。
良かった～。トリュフォー最後の未見作
でそれもかなり前から放置しておいたの
ですが。。。
一種の記録映画なのでドキュメント色強
いのかなとの予測が外れ博士演じるトリ
ュフォーのナレーションがかなり多めな
博士と少年の交流を優しい眼差しで描い
て温かい気持ちになる。言語はもちろん
思考能力も身に付いてなく時折暴れ出す
少年にコツコツと愛情持って教育を施す
博士
教育という言葉に上から目線な印象が
ない訳ではないけど人間だから話す見る
聞き分ける事が出来るのではないという
見落としそうな事を今さらながら思い
教育と愛情が人を作るのかな
初めて彼が言葉らしきモノを発する瞬間
はなかなかに感動的であります
自然風景が度々映る。モノクロ映像の
撮影はネストール・アルメンドロス。
ロメールとのコンビ有名ですがトリュフ
ォーとは初コンビでした。
後にオスカー受賞しますが彼が撮る自然
の風景が美しいしのは風の取り込み方が
素晴らしいからかな。さらに室内シーン
で照明としてロウソクが使われますがこ
れがまた特別な世界を作ってる。トリュ
フォー「ロウソク三部作」も皆好きで
これもアルメンドロス
余談
ヴィヴァルディの曲が多用されますが
「クレイマークレイマー」で有名な曲。
同作の撮影はアルメンドロスで他にも
監督ロバート・ベントン作を撮ってる
はず。こういう繋がり見つけると意味は
ないけど嬉しかったりする
57/220
