鹿むら

ベルヴィル・ランデブーの鹿むらのレビュー・感想・評価

ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)
5.0
2022/028

おばあちゃん版ゆるゆるチャーリーズエンジェルという感じで最高だった〜!

まずとにかくデフォルメが魅力的。連れ去られる船の形が1番おもろいだろうと思っていたら、終盤にはそれを忘れているくらい強烈なキャラデザ続き!みんな個性的なのに、同じ世界の住人として違和感がない所がすごい。

マフィア主催の賭け競輪で白黒のスクリーンに向かって自転車を漕いでいるシーン、グランドブダペストホテルの雪山のシーンにどことなく似ているな…と思ったら、割と最初の方のシーンでジャック・タチ監督が登場しているらしく(Wikipedia参照)、なんかすべて繋がった感じがする。

エッフェル塔に車輪を載せて回し、音叉も使って調整をするシーンが謎で大好きだった。終始漂うシュールでダークな雰囲気は、きっとみんなが思い描くフランスのアニメのイメージという感じで、これまた大好き。

映画でいうとウェス・アンダーソン監督作品、アニメーションでいうと和田淳さんやキューライスさん、束芋さんのような雰囲気がとても好きなので、「自分も!」というかたには是非観てほしい作品です。
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