鹿むら

落下の解剖学の鹿むらのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
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2024/005

予告観たときから気になっていて、タイミングが合ったので駆け込んできた!タイトル好き!!おもろ!!!

答えをはっきりさせてほしかったという意見もよく見かけるけど、サスペンス要素のある物語をあまり観ない自分にとっては「何を信じればいいんだ?」とか「それは今関係なくない!?」とあれこれ考えを巡らす時間そのものがかなり楽しかった。ちょっと眠くなることを除けばあの長尺裁判シーンも苦ではなかったかな。

裁判を舞台に繰り広げられるやりとりから、近年のネット社会の在り方に近いものを感じた。話し手と聞き手、それぞれの主観によって事実はいとも簡単に膨らんだりねじ曲がったりする。

母親が、ダニエルの奏でる不穏な音を明るい調に誘導するシーンとか枕元に話しかけに行くのとか、なんか観てる側にも「ん?」と思わせる仕掛けが多くてずーっと考えてた。ダニエル監視係(正式な名前わからん)の女性が冷静でとても好き、外に連れ出してかけた言葉もよかった。
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