オーウェン

ONCE ダブリンの街角でのオーウェンのレビュー・感想・評価

ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)
4.5
音楽映画としては過去見てきたものを含めても、自分の中でNO1になるほど愛おしい作品になった。

アイルランドのダブリンで出会う男女。
ストリートミュージシャンとピアノの協奏が奏でるシーンは音楽としての強さを殊更感じる。
音楽が自然に染み渡っていくのは曲の良さと歌詞の心情が、2人の心情と重なっているからだろう。

失恋の痛手と別れ。そこから一歩踏み出すonce。

音楽が2人を出会わした街並み。この街並みすらもありふれたものだが印象に残る。
公衆電話や海岸にレンガ沿いの歩道。フリスビーを投げるとこなんかもお気に入り。

旅立ちに際しての歌が2人のセッションからの楽曲とは、せつなすぎて爽やかで、これから始まる2人にピッタリで涙がこぼれる。

そのまま始まるエンドロールにboyとgirlの名前が出てくる。
2人に名前がなかったことが初めて分かるのだが、そんなことに気がつかないほど物語にのめり込んでいた証拠だ。
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