そう、我々は見てしまった。『ベルリン・アレクサンダー広場』という、世界の本当の姿を見てしまったのだ。
13話とエピローグにあたる14話のみアップリンクで鑑賞(13話より前のエピソードは昔GYAOでとびとびで観た)。
2つの戦争に挟まれた混迷期のドイツをひたすら這いつくばるような13話までと彼岸の彼方に突き抜けてしまったかのような14話。それまでの13話(≒13時間)は全て14話への助走だったのだ。
ファスビンダー全部盛りみたいな映像がとにかく圧巻で、一体どう言語化すれば良いのだろうか。聖と俗の入り乱れるファスビンダー的バロックの疑いようのない最高到達点。
後は、ワインと睡眠薬を一緒に飲んでベッドに倒れこんでしまうか、それともライナー・ヴェルナー・ファスビンダーのように、全てが無駄に終わると知っていたとしても、出来うるかぎりをひたすらやり続けるかどちらかなのだ。
