てるる

マイティ・ソーのてるるのレビュー・感想・評価

マイティ・ソー(2011年製作の映画)
3.3
MCUフェーズ1の第4弾。

実は1番ハマらなかったのがコレだったりする。

「インモータルズ」とか「タイタンの逆襲」が好きなので、壮大な人知を超えたバトルを期待してたんですよ。

それが蓋を開けたら、なんか下手な家族ドラマというか兄弟喧嘩を見せられた感じ。

とにかくアクションらしいアクションといえば序盤のヨトゥンヘイムくらいで物足りない。
明らかにケネス・ブラナーはアクションやらファンタジー向いてないのが分かる。

部下4人組との関係や、ジェーンとの恋物語もなんか薄っぺらい。
傲慢脳筋兄貴が更生していく感じは好きだけど、圧倒的に尺が足りてないのか、すっごい物足りない。

でもこれがダークワールドを経て傑作漫才映画「マイティ・ソー バトルロイヤル」に繋がるのかと思えば、今となってはアリかなと思えるけども。

ただ、MARVEL作品恒例のキャスティングの妙は相変わらず冴え渡ってる。

「パーフェクト・ゲッタウェイ」が何故か大好きなので、主演のクリヘムはあの怪しげなにいちゃんが主役なんて大抜擢だなーと思ってたけど、今やクリヘム以外は考えられないくらいハマり役。

ロキ役のトムヒも当時は全く知らない俳優だったけど、こちらもクリヘムに負けず劣らずのハマり役。

後にイカれ演技を魅せるステラン・スカルスガルドにナタリー・ポートマン。
メガネ女子っぷりが最高なカット・デニングスは個人的にジェーンよりも好きです。

エージェント・コールソンは勿論、ホークアイがちょろっと出てて、しかもジェレミー・レナーなのはテンション上がった。

他にも傑作切り株ヒーロー「パニッシャー ウォーゾーン」のレイ・スティーブンソンやアンソニー・ホプキンス、イドリス・エルバにレネ・ルッソ、そして我らが忠信。

これだけの豪華キャストだからこそ、もったいないおばけが出そうなくらい活かしきれてないのが残念。
レイ・スティーブンソンがLOTRみたく「アスガルドのために〜」で突撃してぶっ飛ばされるのは笑ったけど。



※以下は自分用オマケ映像の記録※
スカルスガルド扮するセルヴィグ博士が向かった先にいたのはニック・フューリー。
彼はセルヴィグにテッセラクトを見せ、「使い方によっては無限のパワーを得られる」と語る。

そこにロキがセルヴィグの傍らに現れ「調べてみる価値はある」と呟くと、セルヴィグも同じ言葉を口にする…
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