ジュゼッペ・トルナトーレ監督作。イタリアのトリエステに越してきた女性イレーナ。そこで金細工を営むアダケル家の家政婦となったイレーナにはある秘密があった・・・。ミステリー要素が強い。イレーナの目的や、彼女を付け狙う男の存在など、謎に満ちた点が多い。過去と現在を交互に描き、少しずつ彼女の過去が明らかになっていく。と同時に、現在の彼女の行動理由にも説明がついていく。終わり方が他の映画ではあまり見られない特異なもの。ベタな展開とは一線を画していて「そういう(話の)持っていき方もあるんだなぁ」と思った。泣かずにはいられないラストは必見。