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ガラスの中の少女のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

ガラスの中の少女(1960年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

湖上の溺死事故で犬神家のように始まりミレーのオフィーリアのような死美人が物語を語り始めると火垂るの墓のように霊体となった彼女が想い出の地を浮遊。全編が水死体の回想という悪趣味さの大好物ホラー。確かな胸糞演出の切れ味は富の集中した近未来を描いた社会派ディストピアsfとしても秀逸。原作小説も乱歩系異常性愛ミステリーだし音楽のエレクトーンは胸糞巨匠野村芳太郎の事件と同じくショッピングモールbgm仕様。ロメロかリンチかよな風流土左衛門サユリの四谷湿地帯貧民窟を舞台にした映画。蒸すコロナの夏の憂鬱を江戸怪談情緒で晴らせそう。何処かウルトラqっぽく帰ってきたウルトラマン怪獣使いと少年のような掘り出し物。
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