Marie

戦場にかける橋のMarieのレビュー・感想・評価

戦場にかける橋(1957年製作の映画)
4.0
戦争は何も産み出さない。
この映画は派手な戦闘シーンはないけれど、圧倒的な反戦映画だ。

一見、非人道的にしか見えないが、実は上層からの命令に従い武士道を貫く日本兵・斎藤大佐。
法や自分の信じた正義に従い騎士道を貫くイギリス兵・ニコルスン大佐。
ルールや精神道よりも、人間らしくどうやって生きるかということこそ大事だと言う脱走したアメリカ兵・シアーズ。

彼らが大事にしていることは、それぞれ違う。でもそれぞれ大切なものだ。誰一人、生き方としては誤っていない。彼らは自分自身の信じる道を、戦争の中突き進んでいくのだが、結果は戦場にかかる橋と同じ運命をたどる。
戦争は狂った行為なのだ。
ラストの橋のシーンがまぶたの裏に焼きついて離れない。
Marie

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