Marie

ダークナイト ライジングのMarieのレビュー・感想・評価

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)
3.9
ブルース・ウェインの物語の終わりとして、とても良かった。このシリーズは、バットマンが悪を成敗する単純明快なヒーローの話ではなくて、幼い時に理不尽な理由で両親を亡くしてしまった億万長者の孤児が、幸せを求める物語だったのだ。
執事のアルフレッドとブルースの会話を観ながら、ふと頭の中に、幸せになるには勇気が必要だとする、アドラーの心理学がよぎった。ラストの二人のあの表情が、忘れられない。
シリーズの最後としても、伏線が綺麗に回収されていて気持ちいい。ビギニングのあの井戸から始まった物語は、全てを消化して終わった。
さらに、バットマンシリーズに出てくるあのキャラクターまで、最後に…。ニクイ演出だった。
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