Marie

運び屋のMarieのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
3.5
家族を顧みず仕事に明け暮れ、挙句、仕事で失敗し、家まで失ったおじいさんが主人公。ひょんなことから麻薬の運び屋になるのだが…。というストーリー。

金で手にできるモノはある。
新車。
無くした家。
孫娘の結婚式の費用に学費。
馴染みの退役軍人クラブへの寄付。
羽振りが良ければ、顔は立つし人からの評価も高まるが、それは一時的なモノ。でも見栄っ張りの主人公にはそれが心地よい。
そして深みにハマる。運び屋として後戻り出来ない緊迫した状況に置かれ、初めて本当に大事なものと向き合う。

ストーリーだけ辿ると、結構重苦しい内容なのだが、主人公がおじいさんだからなのか、明るい。そして明るく描いてあるからこそ、最後がしみじみ来る。
自分のことはどうしようもないのに、人生経験の豊かさにより、他人には的確なアドバイスが出来るところも憎めなかった。
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