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バットマン ビギンズのうえののレビュー・感想・評価

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)
3.8
池袋新文芸座ダークナイトトリロジー3部作オールナイトで鑑賞したため、再レビュー。半年前にもう一度一気に観たいなと言ってたのがわりと早めに叶ったため嬉しい。

この3部作により前4作とまったく違う新しいバットマンがノーランの大胆な解釈変更で生まれた。

まずバットマンのバックボーンが非常に細かく描かれている。今まではすでに完成されたバットマンが活躍する物語だったが、今作は幼い頃に両親を殺されたブルースウェインがどのようにしてバットマンになったのか、その部分に重点を置いている。
その中で意外だったのがプレイボーイでいるわけ笑。確かにバットマンは毎回ヒロインが代わる作品で、そういう意味で彼はプレイボーイであると言われていた。今作では昼と夜の二重生活のカモフラとしてプレイボーイの振りをするという提案をアルフレッドがし、さらにそれをブルースが実行し、そして似合うという笑。シリアスながらも従来のバットマンでは少なかったコミカルな部分もみせていた。

徐々に見慣れた武器やスーツが登場しつつ、現代の技術の粋を集めても足りないから30年くらい未来先取りしちゃった的なバットモービルも出てきてもう大興奮笑。全体的にDIYで庶民感溢れてたけど、完成度の高さからすればどうでもよし。

そのため今回の主役は完全にバットマン。このシリーズはヴィランが魅力的で主役を食ってしまう存在感を出すことが多いのだが、今回のバットマンは本当の意味で主人公。
もちろんヴィランの存在が薄いのかと言われればそんなことは決してない。
リーアムニーソン演じるラーズアルグールはもう強いそりゃもうめっちゃ強い。いいですねあのヒゲ!垂れ下がったヒゲ!笑
スケアクロウはもうセコイ!そしてちゃっかり3部作全部出る!なんだお前!笑ラリったあとの表情が逝ってるから好きこれでしか見たことないどキリアンマーフィー好きです。

まさにビギンズな物語。新三部作におけるバットマンの「誕生」を描いた作品。

1回目2015年7月20日(月)
2回目2016年1月30日(土)@新文芸座ダークナイトトリロジー
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