ノーランによるダークナイト・トリロジー第1作。
僕はノーラン作品が大嫌いだが、世論的に評判の悪いこの映画はお気に入り。
僕がノーラン作品を嫌いな理由はいくつかあるが、その一つがバカ映画好きな癖に気どってること。
その点、「バットマン ビギンズ」はバカ映画であることを隠していないため好感が持てる。
ブルースの筋トレも忍者もマスター・クワイ=ガンも我らがケン・ワタナベも、マイケル・ケインのアルフレッドもゲイリー・オールドマンのゴードンも、バカデカいバットモービルもDIY精神溢れるバットケイブも、スチームパンク感満載のゴッサムの街並みも、見事に回収されていく伏線も印象に残る台詞の数々も時折挿入されるユーモアも、クライマックスのカオスもハデに死ぬヴィランも、ヒーロー映画らしい興奮と高揚を感じさせるラストシーンも大好きだ！！
初見時は号泣した。
何より素晴らしいのは、ヒーローの誕生譚としてブルースの成長と「真の英雄とは何か」への解が、この上ないカタルシスを伴って描かれること。
またこういうの作ってよ、ノーラン…
