Sari

8 1/2のSariのネタバレレビュー・内容・結末

8 1/2(1963年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

2018/02/04 シネフィルWOWOW

フェリーニは妄想や夢を混ぜ合わせた映画を思いつくがあまりにも漠然としたアイデアだったので仮タイトルを「8 1/2」とした。

しかし、脚本づくりに取り掛かったが一向に進まない。
周りでは映画製作の準備が進んでいるが撮影すべき題材がないという異常事態に陥ってしまった。

ある晩、映画スタッフの誕生日パーティーに招待され華やかな雰囲気の中 皆から次回作品の決定を祝福される。
まさにその瞬間 フェリーニは思いついた。
物語の主人公を「創作に行き詰まった映画監督」にしようと。
フェリーニの虚構と妄想が入り混じった頭の中をそのまま映画化してしまったという今作。無限の解釈が可能なイタリア映画史に燦然と輝く最高傑作。
(番組解説より)

マルチェロ主演でなければ
観れなかったかも知れないほど
難解な映像が次から次へ…

とにかく女優さん達の美しい事‼︎
アヌーク・エーメ、クラウディア・カルディナーレなど…
モノクロ映画ながらも画面越しに、その匂い立つような女優達のオーラに圧倒される。

ソフィア・ローレンコンビ作品とはまた違う、
監督役マルチェロのダンディな演技、サングラス&ハット、スーツ姿の粋な着こなしに
もう惚れ惚れしてしまう。

巨匠フェリーニについては
ほとんど知らなかったのだが、
実生活を想像させる、私生活をも垣間見るような愛人との逢引き、妻とのすれ違いまでもが描かれている。

一見華やかな世界の中で、一人の天才芸術家の苦悩が垣間見れる。
Sari

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