LEE

ブラック・マスクのLEEのレビュー・感想・評価

ブラック・マスク(1996年製作の映画)
3.7
ダニエルリー繋がりで久々に鑑賞
ラウチンワンにカレンモクといった李連杰映画では珍しい旬なキャスティングとなっている


ストーリーは元仲間の改造人間の野望を正義の心を持った李連杰が止めようとするというもので、可も不可もなくといった感じ
でも敵の野望が世界征服とかではなく改造によって失われた感覚を取り戻したいという結構こちらが共感できそうな題材なのに100%の悪として描いてしまっているのが残念
あと実質的なヒロインがカレンモクではなくラウチンワンになっていて、カレンモクが上手く作用していなかったのは残念(かといってラウチンワンがヒロインで悪かったということではない笑



アクションは李連杰!徐克!(制作だけど)袁和平!とワンチャイメンバー揃い踏み
確かに面白いんだけど、いつもの袁和平の作るアクションに比べると少し繊細さが足りないような気がする
本佐では動作指導の他に動作導演という言葉が使われていて、袁和平は動作導演
動作指導は最近では影武者などのアクション監督を務めたりした谷軒昭と賭聖2などのディオンラムといったこちらも様々な名作を手がけたアクション監督となっている
全員スキルは高いので完成度は決して低くはないんだけど動作指導の味が袁和平の味より強めに出たからかいつもと違う雰囲気のアクションになったのかななんて思ったりした(当時はやってたちょっと手持ちでカメラをガチャガチャさせる演出とか。ディオンラムは欲望の街2のアクション監督だし
あと暴力表現はのちのダニーザドッグに繋がるものが垣間見えたりした



作品は佳作止まりではあるが、この後ブラックマスク2や武神黒侠など様々な関連作品が作られたことを考えると成功だったのかもしれない(それらが面白いかはまた別として
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