Narmy

カフェ・ソウルのNarmyのレビュー・感想・評価

カフェ・ソウル(2009年製作の映画)
2.5
「食は五感芸術である」という父の言葉の意味を追い続け、雑誌に「食」に関する記事を書いている井坂順。
韓国で記事にする為の店を探していたところ、愛想のない若者サンヒョクに出会う、、

全体としては韓国の伝統菓子作りや下町での生活ぶりを垣間見ることができ、その様子が日本にも似たところがあり親近感が湧く。
ただ、韓国語が話せない日本人と日本語が話せない韓国人との交流がヤンさん(日本語も韓国語もペラペラ)を介していたとしても、トントン拍子すぎるかな。
革新と伝統というよくある対立も薄くしかえがかれていないのは残念。

「食」がもたらすのは味覚だけではない、視覚、嗅覚、、様々な感覚を刺激する。
食べた瞬間懐かしさを感じる味というのは確かにある。
脳がその味を記憶しているのか、その風景が蘇り、その時の思いも蘇る。
幼い頃の家族との食事の味は幸福な思い出と共に優しい気持ちまでも呼び起こす。
そう考えると「食」は愛情を感覚として伝えるにはもってこいなんだな。

最近ますます食べることが楽しみになってきてる自分としは、その一瞬一瞬を大切にしないと、と思える作品。
「食」が満たされると、幸せだし心も穏やかになるような気がするし♪
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