きれいなおねえさんたちのドレスの肩パッドにあの頃の時代感が出てる。「悪夢のもっとも恐ろしいのは驚いて目覚めた瞬間に夢の中身を忘れてしまうことだ」だなんて真理を、セリフにさらっと出してくるあたり、馳さん原作野沢尚さん脚本の為せる技か。
ふと思い出す、ヒロインが葉月里緒奈から山本未来さんに変更されて大騒ぎだったな〜。そして多分映画館で観たわ、全く覚えてなかったけど。
これは映画を観る前に原作を読んでいて、原作が濃厚だったのに対し、内容うすっ！と思った記憶があり、今回も薄いなと再確認。アクションが地味で量も少なく、ノアールとしても弱い。もっと何とかならなかったのか？と残念でならない。唯一、金城武さんの恰好がマトリックスのネオを先取りしていて、そこだけは眼福だったかな。あ、もう一つ谷原章介さんがクールイケメンだった頃の姿も懐かしく眼福（合掌）。
当時は何の知識もなく観ていたのだけど、怒羅権のことは今は知っていて、映画内に実際の名称まで出てくることが、ある意味感慨深い。当時のトップがザ・ドキュメンタリーに出ていて、拝見したら現在は受刑者に本を送るボランティアをされているそうで。人との出会いは良くも悪くも人に影響を与えるね…。
東京の昭和生まれとしては、新宿西口のあの浮浪者ダンボールハウスが映った瞬間に尿臭い臭いを思い出し、青島都知事を思い出した。それとセブン・イヤーズ・イン・チベットの看板がかかってたあそこは今でも映画の看板があるのかな？
