もめん豆腐

16ブロックのもめん豆腐のレビュー・感想・評価

16ブロック(2006年製作の映画)
4.0
『ダイ・ハード』すら観たことがないくらいにブルース・ウィリスとは縁遠い。しかし、この映画は面白かったよ!比較的万人受けすると思う。喋り過ぎる登場人物にイライラするけど、ドキドキする展開なのでオススメする!
午後ロー様の提供で新鮮に観たものの、3回は観てるはず。だがポンコツの本領発揮で始まりと終わりしか覚えておらず、途中は完全に初見のように楽しめた。午後ロー様で観たので吹き替えなのは仕方ないにしても、これは字幕で見直したいもんだわ。ブルース・ウィリスの声が野沢那智さんなのには違和感しかない。
大まかな話は、汚職刑事VS証人をちょいと先まで連れていくアルコール依存症の刑事とおしゃべり黒人。この手の正義側の無双はなく、ジャックは満身創痍で戦うのが良い。もう無理じゃね?と思うような場面でも“お〜、そうきたか。ジャック賢いのう”と感心してると、アレレ?な展開になったりもして、人間臭くて上手くいきすぎてなくて、そこが本作の魅力かもしれぬ。
個人的におしゃべりが止まらない人は超絶苦手なので、このエディのような人には途中までイライラが止まらんかった。“お前少しは黙れ!”とテレビに向かって言ってもうた。
この映画は脚本も監督もどちらもいい。あてくしが大好きな鬼平犯科帳では名台詞「人は良いことをしながら悪いことをし、悪いことをしながら良いことをする。真に人とは不思議な生き物である」みたいなこと言うんだけど、こちらもそんな感じなのよ。良い作品は“人”を描くのがうまい。
最後に、デビッド・モースのような優しげな男が悪党なのって怖いよね。配役もナイス。
もめん豆腐

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