らんらん

江戸っ子判官とふり袖小僧のらんらんのレビュー・感想・評価

江戸っ子判官とふり袖小僧(1959年製作の映画)
3.0
片岡千恵蔵主演の遠山の金さんシリーズ第15作(そんなにあるの!?)らしい

江戸を賑わす義賊ふり袖小僧、最近では犯罪がエスカレートして殺人を犯し始めている
何を隠そう!ふり袖小僧の正体は美空ひばりなんだけど、強盗殺人をしているのは名を騙る偽物、この偽物の正体は一体?、片岡千恵蔵演じる遠山の金さんの裁きに乞うご期待!

なんかね、wikiに項目があったので見てたら「シリーズ最高傑作の呼び声も高い」ってあるから期待しちゃったよ

うん、つまらなくはないよ
沢島忠に美空ひばり、花房錦一と片岡栄二郎のにぎやかしも楽しく、いかにも娯楽作品って感じ

なんだけど、、、江戸を賑わす義賊がいて、偽物が殺人?片岡千恵蔵のひょっとこ踊り?江戸から上方までの旅?
おいおい、これって、この流れまんま「女賊と判官」で見たぞ!と
ストーリーはオチまでほとんど一緒!所々アレンジはあるけど、ここまで先がわかってるとちょっと冷めて見てしまう

どうしても比較しちゃう、「女賊と判官」のほうが面白かったなーって
時が経ってるだけあって片岡千恵蔵の貫禄、渋みもアップしていて、その啖呵は相変わらず素晴らしかった、これはこれで良かった点

うーーん、こっち先に見ていたらもっと楽しめたのかなぁ?
この物語自体、田中春男が作った脚本って設定もよくわからない、なんか意味あるの?
そもそもあの牢内広すぎでしょ、道場かってくらい広かったw

あとは月形龍之介の出番あれだけ?雪代敬子や花園ひろみなんかも脇役すぎる
「女賊と判官」にも出ていた喜多川千鶴は途中までは頑張ってたけど、いつのまにかフェードアウトなのも残念

途中まではストーリーは同じだとしても結構楽しめてたんだけど、片岡千恵蔵が天狗に化けるあたりから退屈で退屈で、、、

まとめ!
どうしても「女賊と判官」がちらついちゃって仕方がない
一応良かった点をあげていくと
千恵蔵の啖呵、裁きっぷり
美空ひばり、花房錦一、片岡栄二郎の泥棒トリオのかけあい
夢のシーンだけど、千恵蔵御大が殺されたり、水に突き落とされたりするシーンの面白さ
この辺りかなぁ、尚不満な点をあげていくと終わらなくなるのでこの辺で、、、
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