平沢智萌xxxネタバレ気味注意

ブタがいた教室の平沢智萌xxxネタバレ気味注意のレビュー・感想・評価

ブタがいた教室(2008年製作の映画)
1.0
端的に言うと「最初の目的」と「最後の結末」が
「都合のいい問題点のすり替え」になってて
「・・・それじゃ意味ないんじゃない?」って思ったから☆1

命の大切さを教えるという点はいい。
そして最後に食べるからという意味でブタを飼育するのもいい。
これってつまりは、目の前にある食べ物も全て
命あるものであったもので「命を戴きます」と言うことを
教えるっていう意味なんだとばかり思っていた。

しかしこの映画では「命を戴きます」という結果にはならず
単なる「生き物を飼うことの責任」でしかなく
命の大切さとかの論点は一体どこへ行ってしまったのか?
この映画の流れで言うならば、それこそ冒頭で校長の言った
「ブタである必要性はない、ニワトリじゃダメなのか」に集約される。

あえて「命を戴く」という事を教えるだけならばそれこそ
動物じゃなくても、植物でも大根でもいいんじゃないの?って思うが
そこを合えて情が移ってしまった家畜であるからこそ
「その命を戴く」という意味に充分な覚悟が生まれる・・・んでは?

また最後の最後、食肉センターへ送るまではいい。
しかし「それを実際に食さなければ授業は完結しない」と断言する。
食肉センターへ送っただけで自分たちは食べずに
その命を吸収さえしないのであれば、それは責任放棄でしかないし
「命の授業」の主旨としては完全に大失敗であると言える。

とにかく駄作すぎる映画でとてつもなくガッカリした。
小学校で「命の授業」でブタを飼うことのエンディングはどうなるのか
実話が元だというので実に楽しみにしていたのだが詰めが甘すぎる。
こんな程度の授業だったら「しない方がマシ」だ。

色々細かい点で反論したい点もあるが
あまりもの新任教師の無責任放棄な授業に苛立ちも覚えるし・・・
面白くもなんともない、得るものはなにもないモノでした。
学校授業や低脳教師の中途半端で無責任な現状がイラッとさせる。

まさに「ブタの命を安易に扱った教師と学校と生徒の話」です。
これで命の授業とかバカにするな。
こんな授業をするくらいなら無台詞映画
「いのちのたべかた」を見せた方が何百倍もマシだし勉強になる。
http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/
説明なんか要らない。台詞なんか要らない。
目の前に起こっている事実を見るだけで伝わる、・・・それが映画だ。
衝撃の度合いで言ったら、こんな程度の映画で感動したとか
考えさせられたとか、難しいねとか言ってる人には
「いのちの食べ方」をぜひ見てもらいたいね。