平沢智萌xxxネタバレ気味注意

仮面病棟の平沢智萌xxxネタバレ気味注意のネタバレレビュー・内容・結末

仮面病棟(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作を知らないで見ましたが面白かったです

まず最初に婦長の役者さんが安藤サクラかと思って調べたら違う人で、江口のりこさんと言う方だった!!
それなのに凄く雰囲気似てて…本当に別人?!って驚いた
この人の芝居好きだな
ちょっと舌足りてないし下手っぽくも見えるんだけど、それが逆にリアリティがあって自然で、嫌いじゃない

さて、映画としては約115分と気持ちライトな時間だけど始終ステルスゲームをしているような緊張感があるので少し疲れます
芝居のせいなのか台本のせいなのか、撃たれてあれだけ痛いと喘いでいた永野芽衣が術後すぐに小走り出来たり痛がらなかったりすることに違和感があるから演出が悪い?それとも実は元々の古傷?
コンビニのあの状態で発砲されて受けた銃創にしては貫通しておらず掠めてる状態に違和感があったが、最後まで見れば理解。

永野芽衣が「先生、やめてお願い!」叫んだ所はミスリードなのはすぐに分かった。そこからピエロの男の正体は一気に絞れてくる。
なにけピエロ自体、人を殺そうとはしていないのは早々にに分かる。
冒頭で「犠牲者4人」と言っていたと思うので、最終的には4人はなんらかで死ぬんだろうが、これはピエロの復讐なのかなんなのか?
あと、坂口健太郎が絶妙にピエロに対して緊張を維持していない感じがする?
ある意味、映画を見慣れた人なら色々と「おかしい」部分が見えてると思うのでそれを繋ぎ合わせていくと多少の推測は可能だと思う。

それにしてもホラゲーレベルのカラクリ館な病院で笑えました。

さて、40分経過の時点である程度ミステリーが推測出来て「あとは答え合わせのつもりで見よう」という心持ちで見ていて、見事に最後にちょっとしたミスリードを受けて「そっちかー」ってなったり…
そう言われれば確かにそこがそうでないとあぁはならないよなと思ったり腑に落ちる

「これは罰なんだ」と泣いて後悔したあの人も加害者側であったのに、イイ感じの悲しい雰囲気で同情を引く感じが「うーん、それはちょっとご都合だよなあ…」と…

記者会見のシーンでは「告発を決めたのはただの正義感ですか?」というインタビュアーの質問マジで胸糞だと思った
ただの正義感で不正を告発したらいけませんか?
むしろ正しい行為だと思うけどな?!
しかしここで手を止めてしまうのが…一瞬「先日の安部元総理の暗殺を匂わせてるのか?」と思ったが、この作品自体が2020年公開なので、事件よりも前の作品であるため、デジャヴ感が凄かった

エンディングの落ちに関しては、自分の中ではスッキリしてないです。
「あなたに会えてよかった」と言ったあの人はダメで、坂口健太郎なら大丈夫という法則が分からない
ゆえに最後は坂口健太郎も殺されるかなと思ったら、しっかり生かされてて…
逆に「コレで復習を納めてしまえるんだ?生に固執はしたかったんだ?」となった

どちらにせよ傷口の位置や諸々、少し「ん?」と思った所を繋がりそうな所に当てはめていくだけで9割方想像しながら見れるので、思考が鑑賞の邪魔をしないで見れるからライトな作品でよかったと思う