GAMAKO

ベニスに死すのGAMAKOのレビュー・感想・評価

ベニスに死す(1971年製作の映画)
3.7
特徴__________________

芸術家は常に美を追い求めながら死んでいく。
何とももどかしい片想いの映画
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ふわふわと夢うつつを彷徨う感覚のある映画でした。
映像見てるのに、寝たっけ?と思う位展開進んでる瞬間もあり…笑

誰が見ても納得の美少年
ビョルン・アンドレセン。
もうちょっと彼が普通に喋ってる姿を見たかったのですが、ほぼ振り向く姿だけ。
この作品以外に彼を見ようと思ったら、
既におじいさんになって、身投げする役の「ミッドサマー」だけなんて…。
私までアシェンバッハみたいにするつもりですか?
心乱されてます。

少年に対する愛と身に迫る病。
アシェンバッハの複雑な感情は察するのですが、
細かい描写を読み取るのが大変難しく
観賞後、秒で書籍を購入しました。
どうしても、アシェンバッハへの理解の解像度をあげたくなってしまったのです。

よって、とりあえず評価はこの位で…


追記_________________

やはり原作必須!
グスタフ・フォン・アシェンバハの過去、
表情だけでは読み取れない心の内、葛藤、
タジオを慕い同時に苦しむ経緯。
全て理解できてスッキリし、より作品の深みを感じることができました。

まさかほぼほぼ著者トーマス・マンの経験談だったとは…笑
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