にゃんこむ

100,000年後の安全のにゃんこむのレビュー・感想・評価

100,000年後の安全(2009年製作の映画)
3.5
ドキュメンタリーというより、道徳や社会科教育用のビデオって感じ。
人物の吹き替えは流暢なのに、吹き替えのナレーションはグーグル翻訳したみたいに辞書的で自動音声みたいな感情のない話し方をするのは演出でしょうか……

核燃料の取扱について“今の”危険を発信する作品は多いけれど、この映画は文字通り100000年後の未来まで核燃料を安全に廃棄する為に頑張る方々のお話。

宇宙に飛ばすのは、事故でロケットが地球にドカンしちゃったらヤバイ。海底は生態に影響あるからヤバイ。それなら岩盤の奥深くに埋めて放っておこう!!
という結論になり、フィンランドでその核燃料の保管施設を作ります。
面白いな〜と思ったのは、
未来に残す為には、「危険だと知らせる何かを残すか」「何も残さず記録にも残さないか」の二択な事。
一度文明が途絶えて、今の記録が何もかも無くなってしまったとして、
確かに中途半端に何か遺物(目印)を残すと、興味本位で調べる人はいるだろうし、危険とわかっていても、古代の人類が作ったものを知りたくて核の墓場を暴いちゃう人もいると思うので、何にも残さないでひっそり置いておくってのも手ではある。……それでも見つかることはあるとは思うけれど

それにしても、遺物を残す場合、
「人間なら必ず危険だとわかるもの」を残す予定らいしんだけど(ドクロマークだったり、不安を訴えかける絵や、古今東西の文字で危険を記すなど)
100000年後の地球は人間なんて跡形も無くてタコが治めているとしたら、それらの危険を知らせる遺物はまったく無意味ですよね……
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