当時、はやぶさ関連の映画が3作続けて公開された気がする。
映画企画というのは時代をキャッチしてからの初速がネットやTV
に比べ、タイムラグがあるものだけど、それが見事に重なってしまった。
その中では、一番骨太な作りになっているとは思う。
一躍時の人になったプロジェクトマネージャーの川口淳一郎氏を
渡辺謙が山口駿一郎という役名で演じている。
この映画は最難度のプロジェクトを各々の専門家が限界まで力を出し切ってぶつかりつつも、チームの力で成功に導いた映画版「プロジェクトＸ」というところで、それぞれの役者の白熱の演技を堪能することになるが、やや淡々と（じわじわと）進むのと、実際のドキュメントの感動を既に味わっているからこその既視感で、大いなるカタルシスまで至らなかった。
私的には、町工場のおやじでありながら「はやぶさ」プロジェクトに携わった職人を演じた、山崎努のいぶし銀の味わいがやっぱり印象に残った。
