菩薩

制服の処女の菩薩のレビュー・感想・評価

制服の処女(1931年製作の映画)
4.5
ちと完成されすぎやしないか…?今となればあらゆるテンプレート詰め込み系に思えるが、その先駆けとして現代にも十二分に通用する作品であるし、この傑作を生み出した監督がナチにより迫害を…なんて本当に歴史は残酷。規律と抑圧を第一とする校長(院長)とそれに付き従う教頭(じゃないけど)、その体制に意を唱え生徒一人一人に愛と情熱を持って接する熱血先生、ほぼ金八的構造。その中で芽吹く同性愛的指向も性的と言うよりは母性・同胞愛的な温もりとして神々しく輝く。生き生きとした登場人物たちが織りなすユーモアと寂しさに溢れた鮮やかな日常、と何を褒めようにもそんな決まりきった賛辞ばかりが用いられようが、あらゆる学園モノの雛形として永久に輝き続けるであろう金字塔。これも1000円で買える。90年前に既に乳デカすぎてボタンばちこーん!の描写があるのにビビる。
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