シネフィルmonk

暴力団/ビッグ・コンボのシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

暴力団/ビッグ・コンボ(1955年製作の映画)
3.8
犯罪組織のボス・ブラウンがとにかく冷酷、前のボスらの跡目を継いで闇組織を支配する。刑事レナードは情婦スーザンの監視を始め、次第に彼女に特別な感情を抱いてしまう。ブラウンの過去に迫ろうとし手下に拉致され拷問を受けるが、執拗に捜査を続けるうちにブラウンの暗部の実態が明らかになっていく…。

アンソニー・マンの一連のノワール作品で定評のあるジョン・アルトンが深い印影とコントラストを造形する独特の撮影技術により、霧がかった暗く絶望的な世界観、人物の影を際立たせた映像、そして補聴器を利用した音を消した鮮烈な暴力描写など暗黒街の恐怖と映像美が際立つ作品でした。
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