マッサージ屋

東京上空いらっしゃいませのマッサージ屋のレビュー・感想・評価

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)
3.0
17歳でモデルの神谷ユウ(牧瀬里穂)は所属事務所の専務・白雪恭一(笑福亭鶴瓶)に肉体関係を迫られ、逃げるが自動車にはねられ死んでしまった。
死神コオロギ(笑福亭鶴瓶)はユウを東京上空に連れて行くが、彼女はコオロギを騙しもう一度同じ姿で現世に戻る事に成功する。
その頃ユウのマネージャーである雨宮文夫(中井貴一)らは白雪の厳命でユウが死亡した事を表向きには隠す事になって・・・。

『セーラー服と機関銃』の相米慎二監督作品。
『セーラー服〜』もそうでしたが、長回しで女優の移りゆく表情を撮るのが上手い監督さんでしたね。
今作も牧瀬里穂演じるユウが自分の死に戸惑い、でもここに居るのに…という葛藤する姿が素晴らしい。

しかし現在は日本から撤退したファストフード店“デイリークイーン”がめちゃめちゃ懐かしかったなぁ!
出来ればあのソフトクリームも映してほしかった(笑)

泣かせようと思えば泣かせられる題材だが爽やかに終わらす作りで、これも相米慎二監督らしいなと思えましたね。