🇺🇸2023年244本目🇺🇸（字幕）
映画で観ていたのはあくまで断片であって、こうしてかき集められた映像から見えてくる公民権運動は必ずしも劇的なわけではなく、時代の移り変わりと共に熱量がトーンダウンしていったりと、自分の知らなかったその後の流れを垣間見ることが出来て勉強になった。
カリスマ的存在だった人物が次々に暗殺され、投獄され、暴動や殺人、麻薬の蔓延など様々な問題が絡み合っていて、ドキュメンタリーとしてはまとまりのない印象もあったけど、それぞれの視点（現代の方のコメント含め）から見る時代は興味深かった。
キング牧師、マルコムXは有名だけど、ストークリーやアンジェラ・デイヴィスはそんなに活動内容を知らなかったので、貴重な映像を観れて良かった。アンジェラ・デイヴィスが話してた教会の爆弾の事件は、ここ数年で観た映画の中で触れられていた記憶が鮮明にあるんだけど、何の映画かは思い出せない。。
色々な考えがあるのは当たり前だけど、キング牧師の死後の流れはどうしても切なく感じる。多方面に言及し始めたことが影響したみたいに言われていたけど、介入するどころか静観してみたり 不当な扱いしてみたりと、国自体が汚い動きしてるのが残念。
大抵の映画は功績を讃える字幕を出して終わるけど、その後の現実を映し出していて良かった。観てて面白い映画だとは思えなかったけど、現実を描くって大半がそういうことなんじゃないかって思うから妙に信頼出来るドキュメンタリーでした。
