イワシ

人生劇場 飛車角と吉良常のイワシのレビュー・感想・評価

人生劇場 飛車角と吉良常(1968年製作の映画)
4.0
高倉健の殴り込みではカメラは玄関先に留まり障子がぶち破られる瞬間まで待機する。鶴田浩二が敵討に赴くときはうって変わり手持ちカメラが野蛮な大立ち回りを長く捉える。モノクロだった映像が藤純子が追いついたとき再びカラーに回帰する。眼にするのは血塗れの男二人。

辰巳柳太郎が亡くなったあとの鶴田浩二と藤純子の足を繋いでいく一連のシーンが凄い。追いつくまでひたすら足のショットで繋ぎ、追いついてつき離れた藤純子が鶴田浩二の足に纏わりついく様子をカメラも捕らわれたように撮る。
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