ジャックシューチャー

SR サイタマノラッパーのジャックシューチャーのレビュー・感想・評価

SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)
4.0
登場人物たちのゆるいやり取りがとにかく笑わせる。重要なライブが決まっても(あくまで本人達は重要だと思い込んでるだけだが)具体的に何をしていいかわからなく、とにかく気持ちだけが昂ってる、そうゆうところがとにかく愛おしい。
才能も無いし行動力も仕事も金も無い、ただのニート。
あるのはとにかくHIPHOPが好き、というアツい気持ちだけ。「てめえ宇宙人か、働けよ」と求人雑誌を地面に投げられようと、大人の方たちに理性的に論理的に説教されてどんなに蔑まされようと、HIPHOPに対する魂は本物。
終わりまでまったく救いが無いのだが、後味に絶望や悲観的な感じがしなかったのがこの映画の不思議なところ。
最後の最後、ようやく完成した自分だけのHIPHOP。魂のラップには本当に泣かせられました。
第二部、第三部絶対観たい!Blu-rayでソフト化してほしい!