えり子

春なき二万年のえり子のレビュー・感想・評価

春なき二万年(1933年製作の映画)
3.7
スペンサー、トレイシーの若い事。
中高年の渋い彼しか見てこなかったので、新鮮でした。
約90年前の作品です。
所長との約束を守る、律儀な男、死刑になっても帰ってくるよの言葉通りです。恋人ベティ、デイビスを守るため、死刑になる。
凄い。なんか「走れメロス」を思い出しました。
刑務所で最初は「働くのは愚か者だけだ」とか「説教は俺に言わず日曜にとっとけ」と、軽口を叩いていたのが、後半、真人間になって、それで、処刑される。なんだか、皮肉な悲しい最後でした。
土曜日はいつも悪日で、脱獄の日も土曜でやめる主人公は弱いのか、強いのか。可憐なベティ、デイビス。
面会の時、接吻が許されているなんて、アメリカって不思議ですね。
えり子

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