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人のセックスを笑うなのフェミ研ゼミのレビュー・感想・評価

人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)
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高校生二年生のときタイトルに惹かれて文庫本を買った。
レジで少し恥ずかしかった。
お風呂上がりに髪の毛が乾くより早く読んでしまって、お風呂上がりのジョンソンベビーの香りもセットで記憶してる。
なんかぼーっとした。
こんなに人を好きになることがあったらどうなっちゃうんだろうってすごくドキドキした。まだ会ったこともない、いつか好きになる人を想像してドキドした。
映画化になって、初日初回の上映を見に行った。チケット買うときすごく恥ずかしかった。
ひどくよかった。あのころはみるめ君がとってもすきで、エンちゃんのスタイルがすごく理想だった。生き方も服装も含めて。今となっては無印系とかUNIQLO女子とか、ノームコアと言えばいいのでしょうけれど、あの時は表現する言葉がなくて。とにかくエンちゃんみたいに気張らずいきたい。(日常でエンちゃんのセリフをよく借りてつかってしまうくらい。)けど、ユリちゃんみたいに触りたかったから、素直に触れてしまう天真爛漫な大人にもなりたかった。
本の中のみるめ君と、ユリちゃん、エンちゃんと映画のなかの彼らは別人なんだけど、それはそれでとってもよくて。見るたびに高校生のときの何も知らなかった想像だけでワクワクできたあの感じ、気持ち思い出す。
エンディングのフィッシュマンズのカバーも含めて。何もいらないよってくらいに、すべてがよかった。ありがとう。
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