フェミ研ゼミ

THE FIRST SLAM DUNKのフェミ研ゼミのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
5.0
コメント欄がネタバレです。


私これから生きていけるかなと思った。

生きるとか死ぬとか極限の世界じゃなきゃ、
私は闘えないんだろうな。まあ闘っても負けちゃうんだけど。
私は何にも挑まない。毎日時間を溶かしてる。
毎日をぬるくぬるく生きてて平和なのに今とっても後悔している。

湘北のみんなは毎日自分と闘って試合ではライバルと闘って。
毎日闘いだ。毎日闘った人にしか得られない自信を持っていてすげーかっこいいんだよな。
信じられる自分というのがあの5人にはそれぞれあってすごくかっこいい。

OPで湘北のメンバーがひとりひとり鉛筆画から生命(いのち)吹き込まれてアニメーションになっていく様「神奈川県代表湘北高校」て文字と共に5人揃ったとき、「ああ負けたよ。わたしはもう。」と思った。
完璧ではないのに、5人は無敵だった。
ここでBirthdayを流すのはズルだと思った。
映像と文字と音で全部が彼らを「無敵」といっていた。

わたしも無敵になりたいと思った。
でも無理だとわかっているので泣いてしまった。
私には信じられる自分というものはないし、自分の戦場がどこかもわからないまま大人になった。
そんな私はこのカロリーを彼らが山王と闘うシーンを何度も何度も劇場で観ることくらいでしかで消費できない。

毎日勝負があるのに、私はなんも勝負してなくて、オイシイ結果だけ得ようとしてこの映画見るのってとってもズルいよな。
自分にこの作品観る資格なんてないのに。
そんな自分が泣くのはズルいよな。

毎回宮城リョータになりたいって思う。
心臓バクバクでも一生懸命平気なふりして、
みんなに平気そうに声かけて、「まず1本」とか言って。
それでもしんどくなったら手のひらを見て。
真面目に。
周りから言われたことはしっかり守って。
大切なものは傷つけないようにしながらも、自分の人生の支えは何か理解して、それを貫くパワーがあって。
私もリョータみたいになりたいと強く思った。


この映画を観るにあたって、アニメも漫画もリソースもロングインタビューもラジオも全部見たし読んだし聴いた。
みんなリョータみたいだし、三井さんみたいだし、流川みたいで、花道みたいで、ゴリでもあって小暮さんでもあった。


2回目の上映のあと、映画館のロビーで、お揃いのジャージを着た男子高校生が3人いていいなと思った。
よく見たら、数年前に男子バスケインターハイの制覇高だった。

あー。
いいもん見ちゃったな。って思った。

君たちは今を生きてるんだね。って思ってまた泣きそうになっちゃった。
本当に眩しかった。


私これから生きていけるかなと。毎回思う。
あと何試合いけるかわからないけど、時間が許す限り見に行こうと思う。
なんせ宮城リョータを100億円の男にしないといけないからな。
いやあ、200億、500億もめざしたい。

おわり。
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