くまねこさん

純喫茶磯辺のくまねこさんのレビュー・感想・評価

純喫茶磯辺(2008年製作の映画)
3.1
「純喫茶磯辺」(2008年公開)をWOWOWオンデマンドで初視聴。吉田恵輔監督は脚本・編集も兼務。
こんなにコメディに振り切った吉田恵輔監督の映画は今となってはとても新鮮!

喫茶店を経営するダメな父親と娘の絆が深まるストーリー。吉田恵輔監督作品で遭遇する絶望感などのきつい作家性が出ておらず、よい意味で安心してみれる普通の邦画てした。

喫茶店のインテリアのダサさ加減が絶妙!(工藤静香のポスターはよいが、古い貨幣や金貨セット、おいにい喫茶店に笑った)

序盤、経営感覚ゼロの店長、宮迫のキャラ描写もよい。客が来ない手持ち無沙汰感の演技など、吉田恵輔監督らしからぬギャグ演出が可笑しく笑える

不真面目で可憐で尻軽な麻生久美子も新鮮だし、あのコスチュームは大変けしからん(そういう類の客が増えるのも当然)

高校生で娘役の仲里依紗の若き日の、擦れてない感じが新鮮であり、こんな時代があったのかと驚いた。小説家志望のカッコいい男性とのアレ、早めに気がつくような賢い娘で安心しました。