totoruru

モンスターのtotoruruのレビュー・感想・評価

モンスター(2003年製作の映画)
3.7
モンスターは誰なのか…



実在した連続殺人犯アイリーン・ウォーノスを生涯を映画化した作品。


とにかくシャーリーズ・セロンが酷い←一応誉め言葉です😅

役のために体重を13キロも増やして挑んだこともあり、普段の美しさの欠片も感じない見事な役づくりです。

しかも、容姿だけでなく演技も素晴らしく、アカデミー主演女優賞の受賞も納得の演技でした。


作品としては、なんだか哀しく切なかったです。


子供の頃から誰からも愛されずに酷い目にあってきたアイリーン。

そんな彼女の前に、自分に好意を持ってくれるセルビーが現れる。

アイリーンが唯一心を許しているトムに、友達が出来たというシーンが印象に残っている。

セルビーが自分を愛してくれた。
その瞬間に、アイリーンにとってはセルビーが自分の全てになってしまった。

セルビーを失いたくないために、道を踏み外していくアイリーンがなんとも悲しい。



人を殺めたアイリーンがモンスターなのか?

アイリーンを追い詰めたセルビーがモンスターなのか?

それともアイリーンを育てた環境(周りの人々)がモンスターなのか…
totoruru

totoruru