めしいらず

バベルのめしいらずのレビュー・感想・評価

バベル(2006年製作の映画)
3.0
夫と妻、親と子、男と女。言葉は通じない。言い分は噛み合わない。意思は通わない。モロッコ、アメリカ〜メキシコ、日本。遠く離れた地の交わる筈のない人たちが、一挺のライフルによって紐付けられていく。コミュニケーション不全。不道徳。不法行為。でも悪い人間なわけじゃない。ただ愚かだった。それぞれが不測の事態の中で手ひどい目に遭い苦しみながら、その劇薬とも天罰とも言えそうな事態がなければ消えそうだった大切なものに改めて思い至る。夜が暗ければ光はより輝いて見える。
4つのパートを交錯させながらスリリングに語られる。ただ日本パートだけニュアンスが違い、組み込まれた理由がうまく消化できなかった。
めしいらず

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