ミシンそば

袋小路のミシンそばのレビュー・感想・評価

袋小路(1965年製作の映画)
3.5
出来の良し悪しは一先ず置いておくとして、なかなか味わえないレベルの不快度MEGA MAXな映画。
ベルリンの金熊賞と言い、ポランスキーと言い、少しだけ気を許したらすぐにこう言うことして来るから油断ならな過ぎる。

序盤はディッキーの横暴さと日和り過ぎなジョージのウザさに辟易し、中盤は突如としてやってくる気取ったウザい一家に辟易し、一家が追い出されて以降は恐ろしく美しいけど狂いそうなほどのクソ女のテレサの一挙手一投足に辟易させられる。
演じるドルレアックはもう一度言うが恐ろしいほどに美しいけど、それでも到底好きになれん。
基本的に全キャラ好きになれないこの映画の登場人物の中で、ダントツで好きになれん(次点はキモい上にウザいジョージ)。
この醸し出される空気、最悪な前菜、メインディッシュ、デザートのフルコースだ。

間違いなくそれが狙いで、まんまとこの映画の空気に怒りを覚えたのだから自分もまだまだと言うことだろう。