やまゆう

(500)日のサマーのやまゆうのレビュー・感想・評価

(500)日のサマー(2009年製作の映画)
4.4
今の自分には、結構現実を突きつけられた作品。
一緒になる人とはなるし、ならない人とは別れがやってくる。
恋人になれないグレーな関係はやっぱり何かが足りなくて、でもそこに2人の過ごした幸せな時間は確かにあって。
目を見て何でも話せる2人が愛おしかった。

サマーとの関係が一歩進んだ時の、
トムのダンス。
いつもどおりの街が一気に華やかになって
踊っちゃうほど嬉しいよなぁ。
この気持ち、とっても分かるけど、
相手がそう思っているだろう時に
同時になったことはなくて。
なんでだろう、気持ちの高ぶりにズレがあるっていうか、いつも初期微動と主要動みたいな。
結局自分の波が主要動だから、本気になって終わっちゃう。
きっと傷つきたくなかったんだろうな。
最初はサマーみたいに、誰かの所有物にはなりたくないって思ってても、本当にならなかったサマーがすごいなとさえ思っちゃう。
そしてあっさり他の人と結婚しちゃうし。
「本気になったら負け」って嫌だなぁ。
胸がいっぱいになって、心が痛い。
でも、本気になった時間は無駄じゃないんだなとも思えて最後は明るくなれた。

なるようになるんだ。トムに幸あれ〜!
やまゆう

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