映画「アカルイミライ」(面白い映画です)のメイキングというより黒沢清の創る映画全般に黒沢清は何を想いながら演出してるのかがうかがえる。
「ジャンル映画は分かりやすくて好き。」
「心理よりも肉体がどう動くのか重要。」
「脚本について質問されたらどう答えようか…」
「わからない時は人に任す。」
面白語録いっぱい。
人と群れることなく飄々と演出している黒沢清さんは適当に見えるだけで裏で現場を操る策士なのかもしれない。
意図的でないにしても「分かりやすいものを作って下さい。」というプロデューサーが敵のように出てくるのは笑う。そしてアップリンクの浅井隆さんの後年の出来事を知ってるとラスボスのよう。
曖昧な指示でベストな演技を引き出すというのは、黒沢監督が唯一演出部として付いた相米慎二監督的なものがあるのかなと。
黒沢監督は「私は長谷川和彦監督の助監督。」とおっしゃてますが。
