フットワークが軽くてそれなりに多趣味な私でも昔から疎い分野、それがスポーツ。もはやアメリカンフットボールに関しては全くと言って良いほど無知で試合も観たことはない。
だけど、つい最近アメリカのミネソタ州で黒人男性が白人男性の警察官に不当に殺害されてしまった事件が発生したことを機にこの映画の内容は考えさせることが多かった。この映画の舞台の1971年から49年経った今でもこうした人種差別が原因の対立が続いているのもいつの時代も人間の心の奥底には"差別意識"が潜在しているのかと思った。実際には白人と黒人だけではなくネイティブアメリカン、アジア人、アラブ系、ラテン系、ハーフ、クォーターなど一概に"白か黒か"で表せない世の中ではあるのでかなり複雑ではある…
映画の話からいきなり脱線しちゃったけど、感想としては観て良かった!
ストーリー展開はディズニー制作らしく流血シーン及び過激な暴力シーンは抑えられているが決して簡単ではなかった人種を超えたチームの結束と栄光を掴み取るまでの苦労をしっかりと描写していてとても興奮した。かと言ってスポーツ一筋の物語ではなく高校生の青春物らしいところもあり学業や恋の悩みもさらりとだけど描かれていて良かった。
デンゼル・ワシントンは以前から名前と顔は知っていたけど今作が何気に演技を観たのが初めて。この映画を通してもっと彼の演技が観たいと思った。(というか彼の息子のジョン・デヴィッド・ワシントンさんが俳優になる前にプロのアメフト選手だったのも面白い笑)