ユーライ

クラッシャージョウのユーライのレビュー・感想・評価

クラッシャージョウ(1983年製作の映画)
3.7
アニメーターが監督に挑戦した例の一つ程度の認識だったけど、普通に面白い。何より尺が二時間以上あるにも関わらず、作画がほとんど息切れしていないのは時代を考えると驚異的。ザ・安彦なアニメーションが全編を覆っていて、爆発等のエフェクト、人間の身体が吹き飛ぶ時の重さ、そして女キャラの色っぽさ、そしてやり過ぎ感のあるディフォルメ。バラつきがなく全カットに安彦印がある感。ただし富野と比較してしまうと、毒にも薬にもならない面白さではあるから物足りない。演出も平坦でメリハリを欠いている印象。ロケーションが次々変わる構成を見ても、本気でvs『スターウォーズ』をやろうとしている気概はビンビンに伝わって来る。スペシャル・デザインにクレジットされている面子の豪華さといい、八十年代の熱がここにはある。
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