あや

ふたりのベロニカのあやのレビュー・感想・評価

ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)
4.6
それぞれ違う国で同じ日に生まれ、同じ才能を持ち、瓜二つの顔をもつ、二人の女性"ベロニカ"


胸をつかまれるような映像美と、おとぎ話のようなストーリーにただただため息。
バスと古い写真でもうひとりの自分が存在することに気づいた瞬間や、分身が亡くなってしまったときになぜだか涙が止まらなくなるのは遠くにいてもどこかで繋がっていたから。

フランスのベロニカが鑑賞する人形劇の美しさにもびっくりする。
生きているような繊細な動きをする人形が光に照らされて、最後は蝶となって再生する。
人形を操る名前も知らない男に惹かれたベロニカが、郵送されてきたテープの音を手がかりに男を探しにいくのもおもしろくてロマンチック。

鑑賞してから3日くらい経っているけどなんとなくまだぼやぼやと余韻が残る、神秘的な映画だった。
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