4423

フランキー・スターライト/世界で一番素敵な恋の4423のレビュー・感想・評価

4.0
これは小人症として生きるフランキーの物語。そしてフランキーの大好きな星と母親ベルナデットの物語。現在と過去がフランキーの書いた自伝本を媒介にして紡がれていく。

こちらもDVD化していない良作。中古VHSは少し値段が張っていたのだが、ガブリエル・バーンとマット・ディロンのファンとしては観るしかないでしょう…。

世界で一番素敵な恋という副題からわかるようにこれは障害をテーマにしたお涙頂戴のおカタイヒューマンドラマでもなんでもなく、最高のラブストーリーだ。大人になったフランキーとエマの顔が昔の面影を残しているのはニクい演出でその二人が導き出すピリオドが本当に素敵。

マットの役は正直どうでもいい感じだったが(酷い)、ガブリエル・バーンの移民管理局員の役が人情味があって魅力的だった。しかしガブリエル・バーンは映画の中でやたらとウィンクをする御方だ。その度に死にそうになるから本当に止めて欲しい。

また、中盤でエマが映画館で観ている作品が気になって仕方がなかったのだけど、モンゴメリー・クリフトとエリザベス・テイラーが出ていたことから『陽のあたる場所』だと推測。そのシーンで若かりし頃のコリン・ファレルも出ているがクレジットなしの役みたいだ。
4423

4423