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奇跡の海のgrpcdのネタバレレビュー・内容・結末

奇跡の海(1996年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

トリやんレトスペ5本目。『ヨーロッパ』と本作の間で何があった!?ってくらい観やすくなってる。それとなく知的ボーダーであることが示唆されるゾッコンガールとダーリンの幸福な時間は決して長くは続かない…。エミリー・ワトソンの演技がこれでもかってくらいハマってる。無垢ゆえに深く傷付けられる魂の慟哭、試される信仰と真っ直ぐな愛。あの目ですべてを物語ってしまう。
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に近しい作風ではあるが、オチの付け方はあそこまで残酷ではない。良い余韻の残し方ではあるが喰い足りないといえばそうかも。信仰と教義を生まれながらにして植え付けられた西欧人たちにこの作品はいったいどう映るのか。
余談だけどチャプターの冒頭でプロコル・ハルムの「青い影」が流れて、あっそういうのも好きなんすねぇ〜となりました。
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