えちぜん

奇跡の海のえちぜんのレビュー・感想・評価

奇跡の海(1996年製作の映画)
3.4
トリアーの鬱映画もこのころはまだドラマとしては正統派の内容で普通に観られる(笑)

エミリー・ワトソンは「南京の基督」の富田靖子を思い出した。無垢すぎなキャラに全裸バンバンで、正直、男からしても生理的に受け付けにくいほど生々しい。

彼女は周囲とか常識とかには同調できない不器用でピュアな存在。信仰心が篤いのだが、独り言で神と相談し助言をもらいそれに従い生きている。一見、神からの教えが周囲と摩擦を起こし苦しんでいるようだが、よく見ると全て「自問自答」であり「自分で答えを決めている」んだよね。幸福も救済も、そうか、宗教の本質って、結局はそういうものなのかと思った。
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