ベトナム戦争時代、米軍兵スコット軍曹は激戦の最中に気が触れ、仲間と民間人を虐殺する。
リュック二等兵は彼を止める為に戦うが、2人は相打ちとなってしまう。
そして25年後、軍は秘密裏に「ユニバーサル・ソルジャー計画」を始動。
それは、冷凍保管されている兵士の死体を、最新の生化学・薬学処置により強化し、不死身の兵士を作り出す計画だった。
記憶を封印され自我はなく、命令には絶対服従のソルジャー達。
だが、ソルジャーのGR-13号が命令を無視して、軍に潜入したジャーナリストを殺害する事故が起きる。
その惨劇の最中にいたGR-44号は生前の記憶が蘇り始め、咄嗟に記者ベロニカを救出して軍から逃走する…
ヴァンダム×ラングレン×ローランド・エメリッヒ監督による、SFアクション映画。
90年代アクション映画では中々の秀作で、ヴァンダムとラングレンのファン以外にももっと評価されていい娯楽作。
「ディア・ハンター」「タクシー・ドライバー」「ランボー」etcで描かれたベトナム戦争の狂気と悲しみと、
「フランケンシュタイン」「ロボコップ」の記憶を奪われた状態で甦らされた存在が、自我に目覚めて苦悩する展開のミックス。
ともすれば陰鬱でシリアスになりそうなテーマだが「コマンドー」のような大破壊と、「コマンドー」のような喧しいヒロインのおかげで、イイ感じに大味！
テレビでやったら実況が盛り上がりそうだ。
超スペックの不死身の兵士、ユニバーサル・ソルジャー。
元々が死体なので少々損壊しても活動可能、とゾンビ並みの耐久力を見せる。
そして自我がないので命令には絶対服従、とこれまたブードゥー・ゾンビみたいだ。
生肉を喰らうシーンもあるので、これらの存在も意識したのかな。
それから映画序盤の台詞によると、2500mを4分で泳ぐらしい。1秒間に10mぐらい泳いでる計算になるんですがそれは…
