フェミ研ゼミ

仕立て屋の恋のフェミ研ゼミのレビュー・感想・評価

仕立て屋の恋(1989年製作の映画)
3.4
仕立て屋の恋

信じてたのに裏切られた。
という言葉が嫌いだ。
言葉というか思想が大嫌いだ。
信じるのは手前の勝手で、
勝手に幻想を抱いていただけのお話では?
真実はいつもどこでも真実なのに。
真実を受け入れようとしないで、かいつまんである一面を中途半端に好いて勝手に裏切られたと嘆く。本当に腹立たしい。
だからこそ、イエールのアリスへの想いは幻想でもなんでもなく完全なる許容であった。
アリスに濡れ衣を着せられて、保身の為に沈黙するアリスに対してもなお憎しみは生まれず、"死ぬほど切ない"とだけ伝えそして責めるでもなく無になった。
アタシは愛とは親が子を想う無償の許容であると考えている。
愛が男女の恋愛関係でも在ったのだと初めてこの映画で現実として実感した。
もしもアタシが罪を犯したとしても代わりに刑務所に入って償ってあげたいくらいに愛してる。と言われたときを思い出した。
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