きりん

チャップリンの冒険のきりんのレビュー・感想・評価

チャップリンの冒険(1917年製作の映画)
4.0
世界三大喜劇王の一人、チャールズ・チャップリンの『チャップリンの冒険』を活弁士と楽団付きで鑑賞。
活弁士/山城秀之
楽団/カラード・モノトーン

刑務所から脱獄したチャップリンが看守たちと鬼ごっこする話。


今回初めて活弁士付きで鑑賞したが、これがとにかく映像とマッチしてて最高に楽しかった✨実際にそう言ってるんだろうなってのが面白く伝わってきて、喜劇との相性の良さも感じた。その語り口は物語に深みを与えさらなる笑いを誘う🤣

また生で演奏する無声映画音楽伴奏楽団カラード・モノトーンの伴奏が、軽快でポップな音楽を奏で音のない映画に彩りを添えてくれていた。より作品に奥行が生まれて良かった🎶使われる楽器もピアノ、フルート、ヴァイオリン、パーカッション、ギター等様々で音楽だけでも楽しい。

物語はと言うと、看守から逃げるために浜辺の砂の中に埋まった状態の登場から笑かしてくれる🤣その後鬼ごっこを経て海へ逃亡してからは溺れている令嬢エドナの母親を助けたもんだから屋敷へと舞台を移す展開に。

ここで驚いたのが令嬢エドナの運転手役が高野虎市さんという日本人であった事。こんな大昔に外国の映画で日本人が活躍してたなんて✨

屋敷に移ってからもチャーリーのコミカルな動きで看守だけでなくエドナに恋するエリック、警察や判事まで巻き込んで笑いへと昇華させていく。

チャップリンのドタバタ喜劇は大笑いと言うよりはクスクスニヤニヤ。後半の扉を使った捕物劇はドリフコントやジャッキーの映画を見ているようだった。
後に様々な人に影響を与えたんだろうなというのが本作を観ただけでわかる。
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